当院で対応可能な手術
- 白内障手術
- 硝子体手術
- 緑内障手術
- 外眼部手術
- ICL手術
当院手術の特長
- 院内に大学病院の手術室や航空機内と同等の空気清浄度を持つHEPAフィルターを備えた清潔な手術室を完備しております。
- 手術は全例院長が施行し、術前説明から術後のフォローまで院長が責任を持って対応いたします。
- 当院では局所麻酔に加え低濃度笑気麻酔を用いた手術が可能です。
歯科領域でも広く使用されている吸入麻酔で、手術時の疼痛だけでなく、不安や緊張を和らげる効果があり、リラックスして手術を受けることが可能です。体内からの排出が早く、臓器に負担がほとんどなく、安全性の高い麻酔方法です。こちらの麻酔は保険適応で使用可能です。
白内障手術Cataract Surgery
手術について
水晶体の混濁する白内障を眼内レンズに取り換える手術です。当院では単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズ共に取り扱っております。難症例の白内障にも対応しておりますのでご安心ください。

左と真ん中は白内障の写真です。白内障は患者様によって進行具合や濁り方が異なりますが手術を行いますと、右の写真のような人工レンズに置き換わります。
手術のタイミングやレンズは患者様と相談しながら決めていきます。



手術の流れ
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手術日決定
患者様が手術を希望されましたら、まず手術日の調整を行います。免許更新などでお急ぎの方は可能な限り早めに行います。
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術前検査、手術説明
手術で必要な眼科検査、採血を行いその結果をふまえ、どのようなレンズを眼の中に入れるか相談させていただきます。単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズのメリット・デメリット、手術のリスクについてご説明いたします。
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手術
日帰りにて手術を行います。予約時間にお越しいただき、手術準備をさせていただきます。手術終了後は眼帯をしてご帰宅いただきます。両眼同時手術の場合は、専用の眼鏡でご帰宅いただきます。
使用する医療機器
- 眼内レンズ
入れるレンズの種類によって、術後の焦点の位置が変わります。 - OA-2000(TOMEY)
- WHITE STAR SIGNITURE(AMO)
- OMS-800 OFFICE(TOPCON)
- EM-4000(TOMEY)
- CASIA2(TOMEY)
硝⼦体手術Vitreous surgery
手術について
網膜硝子体疾患には黄斑前膜・黄斑円孔・網膜剥離・硝子体出血など多彩な疾患があります。また水晶体脱臼や眼内レンズ脱臼など、白内障手術後の何らかの合併症にも硝子体手術が必要となる場合があります。


黄斑前膜の手術映像です。左の写真にあるような硝子体鉗子を用いて厚さ5㎛の膜を剥いていきます。非常に精密な動作ですが右の写真では矢印に示しますように、膜が剥けている様子を捉えた映像です。
手術の流れ
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手術日決定
患者様が手術を希望されましたら、まず手術日の調整を行います。緊急性のある方は急いで行います。
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術前検査、手術説明
手術で必要な眼科検査、採血を行いその結果をふまえ、イメージしにくい硝子体手術をできるだけわかりやすくご説明いたします。併せて手術のリスクや、眼内にガスを入れる方にはその説明もさせていただきます。
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手術
日帰りにて手術を行います。予約時間にお越しいただき、手術準備をさせていただきます。手術終了後は眼帯をしてご帰宅いただきます。眼内にガスを入れた方は帰宅後の体位(体の向き)を指示いたします。
使用する医療機器
緑内障手術Glaucoma Surgery
緑内障手術について
緑内障手術は主に、眼圧を下げる手術となります。緑内障の進行の程度や、タイプによって術式が変わります。当院ではレーザーで眼圧を下げる毛様体光凝固術、手術で眼圧を下げる線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)、線維柱帯切開術(トラベクロトミー)に対応しております。緑内障チューブシャント手術は施設認可申請中です。レーザー手術の場合は採血は行いません。
緑内障治療の第一選択は薬物治療ですが、
- 薬物治療でも眼圧が下がらない場合
- 薬物治療が奏功しても緑内障が進行する場合
- 点眼管理が困難であったり、薬剤アレルギーがある場合
等では、レーザー治療や手術療法を行います。当科では様々な手術を行うことが可能です。
レーザー治療は、マイクロパルスレーザーを用いた経毛様体光凝固術で眼圧下降を目指します。(サイクロG6)
手術が必要となる患者様の多くは隅角線維柱帯での房水の流れが悪くなることが多く、主に線維柱帯をターゲットとした手術を行っております。

経毛様体光凝固術
白目の部分(結膜)に専用のプローブを当てレーザーを線維柱帯に効かせ、流出抵抗を減らすレーザーです。
視機能を維持したまま、眼圧を下げることのできるレーザーで近年注目されております。
当院では局所麻酔下で日帰りでレーザーを行っております。
- 合併症:疼痛・充血、一過性の調節不全(ピントが合いにくくなることがあります)

トラベクレクトミー(線維柱帯切除術)
眼の外から強膜を切開し、強膜弁を作成をします。露出した線維柱帯を切除し、新たな房水の出口を作成します。強い眼圧下降効果があり、様々な緑内障の形に適応があります。
- 合併症:術後低眼圧、濾過胞炎、乱視の増加、悪性緑内障など

トラベクロトミー(線維柱帯切開術)
房水の流出抵抗を下げる手術です。現在は眼内から手術器具を用いて抵抗の原因である線維柱帯を切開し、新たな房水の出口を作成します。眼圧下降効果はトラベクレクトミーに劣るものの、手術時間が短く、術後の合併症が少ない術式です。また、白内障の併用手術との相性が良い手術です。
- 合併症:術後前房出血、一過性高眼圧など

チューブシャント手術(緑内障インプラント手術)
他の緑内障手術で眼圧下降が不十分であった症例や、血管新生緑内障や角膜移植後の緑内障など難治性の緑内障の治療を得意とする術式です。眼内にチューブを入れ、チューブの中を通った房水は、眼の後ろに設置したプレートに向かって流れていきます。このような人工的なデバイスを眼に留置するため、インプラント手術と呼ばれます。眼圧下降効果はトラベクレクトミーと同等からやや劣るものの、術後の合併症が少なく長期成績の良い術式です。
- 合併症:眼球運動障害、一過性高眼圧など

水晶体再建術併用眼内ドレーン手術
白内障手術と同時に眼内ドレーン(ステント)を挿入します。ステント挿入によって、眼圧を調整する房水の排出が改善され、眼圧が下がる仕組みとなっております。本手術は白内障手術と同時にできる極低侵襲緑内障手術です。


手術の流れ
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手術日決定
患者様が手術を希望されましたら、まず手術日の調整を行います。患者さんの緑内障の進行具合、ご年齢、ご希望を勘案し、最適な術式を提案いたします。
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術前検査、手術説明
手術で必要な眼科検査、採血を行いその結果をふまえ、緑内障の手術説明をさせていただきます。緑内障手術には様々な術式があり、それぞれのメリット・デメリットをご理解いただき、術式を決定いたします。
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手術
日帰りにて手術を行います。予約時間にお越しいただき、手術準備をさせていただきます。手術終了後は眼帯をしてご帰宅いただきます。
使用する医療機器
- KAHOOK DUAL BLADE
トラベクロトミーの際、線維柱帯を切開する特殊デバイスです。 - Ahmed valve
緑内障インプラント手術の際に、使用するチューブです。 - Cyclo G6(TOMEY)
- OMS-800 OFFICE(TOPCON)
外眼部手術
外眼部手術について
外眼部手術として、眼瞼下垂・眼瞼内反症・翼状片・結膜弛緩・結膜脂肪ヘルニア・睫毛乱生など、様々な外眼部疾患に対応しております。
手術の流れ
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手術日決定
患者様が手術を希望されましたら、まず手術日の調整を行います。
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術前検査、手術説明
手術で必要な眼科検査、採血を行いその結果をふまえ、病状に合わせた各手術のメリット・デメリット、リスクについてご説明いたします。
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手術
日帰りにて手術を行います。予約時間にお越しいただき、手術準備をさせていただます。手術終了後は眼帯をしてご帰宅いただきます。
使用する医療機器
ICL手術
ICL手術について
ICL手術(眼内コンタクトレンズ)を行っております。角膜を削らずに近視を矯正する手術で専用のコンタクトレンズを眼内に挿入します。眼鏡やコンタクトレンズ以外に近視を矯正する新たな方法です。乱視を矯正するレンズもございますので、乱視が多くて不安な方も、施術することができます。
メーカーの案内も参考にしてください。
眼内コンタクトレンズ(ICL)公式サイトICL手術の特長
- シャープであざやかな見え方が期待されます
- ドライアイの原因になりにくい術式です
- 良好な夜間の見え方が期待されます
- 生体適合性の高い素材のレンズを目の中に入れます
- コンタクトレンズのようなレンズ紛失の心配はございません
- 入院不要の治療で、翌日には快適な視力回復が期待されます
手術の流れ
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手術日決定
患者様が手術を希望されましたら、まず手術日の調整を行います。お急ぎの方は可能な限り早めに行います。
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術前検査、手術説明
手術で必要な眼科検査、採血を行いその結果をふまえ、どのようなレンズを眼の中に入れるか相談させていただきます。ICLのメリット・デメリット、手術のリスクについてご説明いたします。ICL検査は術前のレンズ選択が非常に重要ですので検査を複数回行います。
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手術
日帰りにて手術を行います。予約時間にお越しいただき、手術準備をさせていただきます。手術終了後は眼帯をしてご帰宅いただきます。術後は翌日、1週間後、1か月後、3か月後、6か月後の診察を推奨いたします。
合併症・リスク
- 術後のまぶしさ・充血、結膜下出血
術後炎症のため術後1~2週間程度、まぶしさや充血が生じます。また、創口を作成する際に結膜下に出血が生じることがあります。いずれも点眼で症状の安定化、消失が見込まれます。 - ハロー・グレア
ライトなどの、光の周囲にぼやけた輪が見える現象(ハロー)や、まぶしく感じるほど光がギラギラとにじむ現象(グレア)が生じることがあります。症状の程度には個人差がありますが、しばらくすると気にならなくことが多いですが、残存するリスクもございます。 - 眼内炎
非常にまれな合併症(0.02%程度)ですが、創口から細菌が混入し、眼内で増殖し非常に強い炎症・視力低下を生じます。早期に洗浄を行い場合によってはICLを抜去します。 - レンズ不適合、眼圧上昇
レンズのサイズが、ご自身の目のサイズに合わないと、近視や乱視の矯正が不十分で術後の視力が上がらないことがあります。また、一過性に眼圧が上昇することもあり、薬物治療が必要となります。術後経過の中で自然軽快しない場合は、レンズの位置を修正したり、入れ替える必要が生じることがあります。 - 老視
40歳頃から加齢に伴う調節力の衰えにより「手元が見にくい」と言った老眼の症状が出始めます。老眼は遠近のピントを合わせる能力が衰える症状です。眼内コンタクトレンズ治療は近視や乱視など屈折の矯正を行いますが、老眼の治療ではありません。老眼により手元が見にくい場合は近用眼鏡(老眼鏡)等を適宜使用して下さい。
費用
適応検査 | 5,000円(税込) |
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手術費用 | ホールICL<技術代、レンズ、術後半年間の診察・検査費用、薬剤費を含みます> |
乱視なし
片眼 | 325,000円(税込) |
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両眼 | 650,000円(税込) |
乱視あり
片眼 | 335,000円(税込) |
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両眼 | 670,000円(税込) |
注意点
- ICL手術は自費診療です。各種公的医療保険は適応されません。
- 両眼手術の場合は、左右同時手術となります。
- 術後3日間は洗顔・洗髪を禁止しております。特に術後1週間以内は眼を強くこすらないようお気を付けください。
- 早期に日常生活を送ることができますが、いくつか注意事項もありますので担当医師にご確認ください。